古都奈良の古本屋 智林堂書店のブログです。店主代理が綴る、本と人との一期一会な日々♪      近鉄奈良駅から徒歩5分ほど、もちいどの商店街内。不定休。11時から18時半頃。0742-24-2544


by nara-chirindo
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文庫本、バンザイ!

ある日の店番中。
何か読むものないかな〜と未整理の文庫本棚から適当に選んだのが、魯迅の『阿Q正伝』でした。
タイトルは知っていても読んだことはなかったです。
恥ずかしながら古典のいわゆる名作文学、読んだことのないものがたくさんあります。
特に外国もの。
ひとつには、生活風習がちがう外国のことを描かれても理解が隅々まで及ばないはがゆさを感じること。
(これはギャグらしいけどどこがおもろいんやろ?とか)
もうひとつ、翻訳されているという時点で原文とはズレが生じて、作者の思いが100%は伝わっていない気がしてしょうがないこと。
そんな理由で、すすんでは読む気にならなかったんですね。

だからパラパラっと読み流すつもりだった『阿Q正伝』。
いやびっくり。引き込まれました。
こんな話だとは知らなかった。
中国の、もっとこう偉人さんのことを描いたお固い内容だと思っていましたよ。
「藤野先生」や「眉間尺」もよかったです。

むかし実家にもずらっと箱入りの名作全集のようなものが並んでいて、魯迅もありました。
『阿Q正伝』の背文字も覚えています。
でもまったく手に取る気がおこらなかった。
取っつき難くって。
今回、ぺらっとした文庫だったからこそ読んでみようかと思ったんです。
装丁の立派であることも良し悪しかもしれません。

手軽に気軽に読める。
解説が付いていてだいたいの中身がわかる。
そんな文庫本が、親しみやすくて私は大好きです。
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by nara-chirindo | 2007-05-02 19:21 | 智林堂にて