古都奈良の古本屋 智林堂書店のブログです。店主代理が綴る、本と人との一期一会な日々♪      近鉄奈良駅から徒歩5分ほど、もちいどの商店街内。不定休。11時から18時半頃。0742-24-2544


by nara-chirindo
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買い取り奮闘記 後編

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さて、昨日の続きです。
懐中電灯を手に、廃屋の暗闇の中をソロリソロリ。
「ちょっと2階も見てきてや」と店主。
え〜、ひとりで?
それは怖いですわ。。。
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ぎしぎしと階段をあがってみると、2階の方が明るかったのでホッ。
太陽光のありがたさ。

子供部屋として使われていたようで、いろんな物が雑多に積み上げられています。
おっ、チャップリンの映画のポスター。
懐かしいな、マンガ『ど根性ガエル』。
髪の毛がふさふさしている頃の松山千春の本とか。
大量のSF小説、音楽雑誌とか。
う〜ん、どれが価値があるのやら。。。
まだまだ眼力のない私には判断できず。
店主のアシストに徹することにします。
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あ、でもこれは私が掘り出したもの。
ザ・タイガース、ピンクレディ、あのねのね、南沙織の17才、などなどのレコード。
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1階の大人の本棚から、店主の掘り出したもの。
レアだそうです。

一緒に行った骨董屋さんは欄間をとりはずしていました。
さすが、目の付けどころがちがうなあ。
あれも一種の芸術品ですものね。
うつわがはしゃぐ、という言い方をされていたのが面白かった。
「そのガラス、だいぶはしゃいどるなあ」というように。
フタ部分がずれて合わなくなっていることですって。
なるほど〜。

窓が開かないので、気のせいか息苦しくなってきたような。
そろそろ運び出しを急ぎましょう。
今回は量のわりに軽いので助かりました。
つまり、紙質の悪い戦前・戦中・戦後すぐあたりの本が多かったと。
奈良は戦火で焼かれていないから、こういう本が普通のおうちに残っているのですね。

そのおうちも、いよいよ役目を終えようとしています。
何世代もの人々が暮らしてきたであろう家。
朽ち果てかけて、もはや植物たちにのみこまれてしまいそう。
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結局のところ、最後に残るのは植物ということなのかな。
諸行無常。

せめて、今回買い取った古書の数々が、それを本当に必要とする人の手に渡って、命ながらえることができますように。
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by nara-chirindo | 2008-06-24 23:11 | 智林堂にて