古都奈良の古本屋 智林堂書店のブログです。店主代理が綴る、本と人との一期一会な日々♪      近鉄奈良駅から徒歩5分ほど、もちいどの商店街内。不定休。11時から18時半頃。0742-24-2544


by nara-chirindo
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カテゴリ:私物本( 26 )

読みぞめ

皆さまにご心配いただきました年末の災難、尾てい骨の骨折騒ぎ。
丸2週間ほど経ちまして、おかげさまで順調に回復しております。
日常生活にはほぼ不自由なく、あとは自転車に乗れないことと仰向けに寝られないこと、それぐらいがまだ不便なだけです。
昨日あたりから車の運転もなんとか出来るようになって、やれやれ。
もう限界でしたから。
何がって、本切れが。
新しく読む本が手元に一冊もない状態、もうこれ以上耐えられん・・!!

チェーンスモーカーみたいなものです。
次から次へ。
途切れることなく。
決して欠乏しないよう、常に補充も考えて。
もちろんそんなにしょっちゅう購入していられないので、もっぱら図書館を愛用。
家族のカードまでフル活用。
それが当たり前の毎日だったのです。

そろそろ図書館に行かねばと思っていたその日に怪我、身動きがとれなくなり。
そのまま、相手は年末年始の休館期間に突入。
この休みがまた長かった〜。
今日6日の開館をどれだけ待ちわびていたことか。
この日に照準を合わせて身体を回復させたようなところもあったりして。
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あぁ愛しの奈良市立中央図書館。大好きだっっ!
またも家族カードでめいっぱい借りて、やっと人心地。

ところで年末年始のこと。
何も読まずには過ごせないので家の本棚をあさって、未読だった文庫本をひとつ見つけ出しました。
江戸川乱歩の「孤島の鬼」
大乱歩の代表作的なこの長編をなぜ未読だったんだか。
一気に読んでしまわないよう、わざとゆっくり細切れに読みました。
いや、かなり面白かったですよ。
面白かったんですけど。
おどろおどろしい怪奇趣味、嫌いじゃないし。
ただ、おおみそかやら元旦やら、おめでたい晴れムードの時に読むにはちょっとそぐわなかったかな〜。
遠く除夜の鐘の響きを聞きつつ、布団の中で惨殺シーンのページをめくりながら、年の改まる瞬間に私はいったい何をやってんだ?と思わないでもなかったですわ。

ま、そんなわけで、今年の読みぞめは乱歩から。
そうだ、こんな珍妙な始まり方をしたのも何かの縁だし、今年はひとつ読書記録でもつけてみましょうか。
これはと思える本に出会えた時には、またここでご報告いたしますね。
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by nara-chirindo | 2010-01-06 21:10 | 私物本

祝 第141回直木賞受賞!

北村薫さん、ようやく受賞されましたね。
デビュー20年、6回目でしたでしょうか。候補にあげられたのは。
今までに素晴らしい作品がたっくさんあったというのに、ここまでのびのびになるとは選考委員の見る目のないこと。
往年のファンとしては言いたいことは多々ありますが、ひとまずは、やれめでたや。
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今回の選考委員、浅田次郎氏が講評で「文章も美しく、プロの仕事」と述べたとか。
や、それ当然ですから。
プロ中のプロ、文章の達人ですから!
2、3冊書いてみたらなんだか話題になっちゃっただけの新人さんとは違いますから!!
・・・はぁはぁ。失礼。

北村薫の物語は美しいんです。
そして優しい。
人を描く、その眼が優しいんです。
ミステリであっても、やたらコロコロと人が死んだりしません。
穏やかに誠実に生きる主人公たちの姿勢。
深く共感しながら、その人生を共にたどる喜び。
小説を読む醍醐味というものをたしかに教えてくれる北村ワールド。

最近の数作よりは10年以上前の作品群が私は好きです。
昨日は久々に『スキップ』を読み直していました。
その世界の美しさは、かつて読んだ時と何も変わらず色褪せてもおらず、嬉しくなりました。
今日は『ターン』、明日は『盤上の敵』、『夜の蝉』、『秋の花』・・。
実家の棚からごっそり抜いてきて積み上げて、再読に耽る日々。
幸せ。
しばらくは夜更かしが続きそうです。
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by nara-chirindo | 2009-07-17 19:28 | 私物本

本探求記 その2

さて昨日の続き。
泡坂妻夫著『しあわせの書』を探し求めて、本屋めぐりの日々。
新刊本屋に置いてないからには、次なるターゲットは古本屋です。
まずは新大宮のブックオフへ。
あれだけ大量の在庫があるんだから、軽〜くひょいひょいと見つかっちゃうかも?
楽勝楽勝。期待度大♪

・・・。
いや〜またまたびっくり。
あの広い広い店に、泡坂作品はたったの1冊しかなかった。。。
だいたいどこの本屋でも同じなんですが、ア行の作家って少ないんです。
ざっと見渡してすぐに、無いわ、とわかってしまう。
あ、赤川次郎は別にしてですよ。
あれは多い。多すぎ。
どんだけ書いてるんでしょうね。

アテが外れたもので、あとはやぶれかぶれ。
もう2軒郊外の新刊本屋をさまよい、奈良駅前に戻ってフジケイ堂その1その2もチェック。
成果ゼロ。
面が割れている古本屋さんには少々行きにくいので、もはや手詰まり。

これで、智林堂に帰ってきたら見つかりました!なんてオチならよかったんですけどね。
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今あるのはこの2冊だけです。
各¥200。
お、2冊って、今回めぐった本屋の中で最高記録だな。。。

まあそんなこんなで、結局まだ手に入れておりません。
でも、探求本のあるほうが古本屋めぐりは断然面白いですからね。
ネット注文はまだまだ最後の手段においといて。
これからですよ、これから。
気長にがんばりますっす。
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by nara-chirindo | 2009-02-10 21:00 | 私物本

本探求記 その1

先日、泡坂妻夫さんが75歳で亡くなられましたね。
私、泡坂作品は2冊ほどしか読んだことがなく、くわしくは全然知らないのですが。
独特の味わいある作風が、くせになりそうな気はしていたのでした。
はまったらとことん、になりそうな。

そこへもってきて、追悼記事がまた。
書名がいろいろ挙げられていて、興味のひかれること。
特に、北村薫が「よくこんなことを考えつけるし、よくこんなことを文章にできた」と驚嘆していた『しあわせの書』。
すんごいトリックらしいんですよ。
ネタバレ厳禁の。
これはもう、読んでみるしかない・・!

まずは図書館へ。
ざっと見たところ棚には無いようだけど、あわてず検索検索。
ズラ〜っと出てくるリスト。
でもなぜか『しあわせの書』だけ無し。。。

気を取り直して駅前新刊本屋へ。
いや〜、びっくりした。
泡坂作品、1冊も置いてないとは。
駅前の2軒ともですわ。

そういう時は注文すればいいんです。
それはわかっているんですけど。
なんかね、それじゃ嫌なんですよね。
自力で棚を探して、「あった!」と抜いて、装丁を見て、文庫なら裏の解説をサッと読んで、本文もぱらぱらっと確かめてから。
それから買いたいんです。

特に稀少本というわけでもないから、あるところにはごく普通に置いてあるはず。
というわけで、お次に目指したのは古本屋。
はたして『しあわせの書』を手に入れることはできるのか??
たった1冊を探し求めて。
本屋をめぐりめぐる旅、明日へ続く。。。
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by nara-chirindo | 2009-02-09 20:41 | 私物本

奈良&神戸

いつの間にやら、こんなことになっていたんですね。
のりかえなしで奈良から神戸へ!
3/20にいよいよ近鉄・阪神相互直通運転スタートです。

というわけで、「近鉄ニュース」2月号。
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【特集】100人に聞きました!
 神戸の人におすすめしたい奈良
 奈良の人におすすめしたい神戸
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実は・・100人のうちのひとりになっちゃいまして。
とあるご縁により、アンケートに答えております。
奈良らしくて、私の大好きな場所。
神戸っ子さんたちにもここいいね、と言ってもらえたら嬉しい場所。
さてどこでしょう。。。

近鉄の主要な駅にフリーペーパーとして置いてあるそうです。
見かけられましたらお手に取ってみてくださいませ。
近鉄奈良〜阪神三宮間の所要時間や運賃、停車駅などなどもわかりやすく載っていますよ〜。
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by nara-chirindo | 2009-02-06 19:53 | 私物本

初の音楽ネタ

これ、いいです。
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徳永英明『ヴォーカリスト』。
ラブバラードを中心に、名曲ばかりを集めたカバーCD。
名曲も名曲、あっちょっとそれはずるい、反則や、と言いたくなるようなラインナップ。
ツボをぐりぐり、痛いほどどんぴしゃ。
声がまたいいんですわ。

私が中学生の頃、友人達は光ゲンジ派と少年隊派に分かれておりました。
そんな中で私は孤高の徳永英明派。
声の優しい人が好きだったんですよね〜。
大江千里とか財津和夫とか。
せっせとレンタルCDを借りてカセットテープにダビングしてたなあ。
A面B面ガチャコンと裏返して。
今はもうカセットデッキが手元にないから、聞くこともできないしずっと遠ざかっていたんです。
いや〜嬉しいCDを出してくれました。

いい曲って、ストーリーがあると思うんですよね。
それをありありと追体験してせつなくなれるほどの。
最近の曲はどうも、そこまでいれこむことができないような。
歌詞よりノリ重視のような。
そういうこと言いだすとおばちゃん化ってことですかね。。。

『ヴォーカリスト』、3巻あります。
曲名リストなどはコチラに。
私と同年代か、やや上ぐらいのかたならきっと、これ好きだったわ〜という曲がひとつふたつあるんじゃないでしょうか。
ちなみに私の一番のツボは「会いたい」。
これ聞くと泣けます。

よろしければぜひ☆
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by nara-chirindo | 2009-02-02 22:01 | 私物本

靴の中には・・

昨日今日と、よく晴れていいお天気でしたね。
久々に思いっきり布団も干せて、あぁすっきり。

しかし。
こんなふうに、冬場にふと暖かくなった日というのは。
私の第3の持病にひびくのですわ。
それは・・・しもやけ。
毎冬恒例の、足のしもやけ。
気温があがると痛痒さが一段とつのるんです。

いろいろとしもやけ予防はしていたんですよ。
そのひとつがこれ。
玄関に常備してあるんです。
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冷え込む日の店番は、靴の中に唐辛子いれてGO!
・・いや、わかってますよ。
今時そんなことしてる人なんてね、いませんよ。
靴下用カイロだってなんだってありますもの。
でも私はマジで実行しております。
大マジ。

なぜかというと、この本に書いてあったことが忘れられないから。
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新田次郎『八甲田山死の彷徨』
明治時代に実際にあった、厳寒期の無茶な雪中行軍による遭難事件。
凍死者199名、生存者わずか11名。
自然と人間との壮絶な闘い。

古い本なものでボロボロですけど、何度も繰り返し読んだわけではないんです。
たしか中学生の頃、たった一度読んだだけ。
それなのに、「凍傷予防には、靴に唐辛子!」ということが強烈に印象に残ってるんです。
もちろん、唐辛子がメインの話なんかじゃないんですよ。
なぜそこなのか?
それは自分でもわかりません。
あっでも、もしかして私が山岳部にまで入ったり、今でも山登りに惹かれるのって、この本を読んでいたことも遠因のひとつなのかも。
心に残ったのは決して唐辛子だけではなかった、と。

20年ぶりぐらいに引っ張りだしてきた『八甲田山』。
すごく懐かしくなってきました。
いまからまた読み直してみましょうか。
今夜も夜更かし決定です。
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by nara-chirindo | 2009-01-28 22:28 | 私物本

奈良いまむかし

迷われていた皆さま、どうされました?
私はとうとう買ってしまいましたよ。
たしかに少々お高いのでね、悩みました。
でも今月は誕生月だったりもするので、まあいいか、と。
自分へのプレゼントがアクセサリーやらじゃなく、こういうものだというのも女子としていかがなものかと思わないでもないけれど。。。
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『奈良市今昔写真集』!

小さい本屋さんが好きなので、駅前K林堂ではなくW書店で予約。
連絡をもらって取りに行きました。
「あの、お電話いただいた奈良の『いまむかし写真集』を・・」
「・・『奈良市こんじゃく写真集』でございますね?」
と若い店員さんに返されました。
なぜか『いまむかし』だと思い込んでいた。

内容はそりゃもう。
よくぞここまで、です。
昭和20年代から50年代までの昔写真、ほぼ同じ位置での現在の写真。
並べてあるからこその感慨。
しかも身近なよく知っている場所ばかりなので、現在写真のほうにもしや知っている人が写っていないか、自分の車が写りこんでいないか、そんな細かいところをチェックするのも楽しいのです。

完全予約販売と聞いていたので、あら??なのですが、店頭で手に入る書店もあるようです。
奈良をこよなく愛する皆さまがた、この機会にいかがでしょう。
本屋さんに問い合わせる際には、「こんじゃく」ですよ〜。
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by nara-chirindo | 2008-11-08 21:53 | 私物本

etcetra etcetra!

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「暮らしのエトセトラ vol.3」でました。
「もの」と「ひと」の小冊子。
良い紙、きれいな写真、デザインのセンス。
さすがのbagel編集長。

テーマを決めて、人と折衝して、写真も撮って、レイアウトを考えて、何度も何度も細かい部分をやり直して。
編集作業とはきっと、めちゃくちゃ大変なことなんだろうなと思います。
でもきっと、めちゃくちゃ楽しくもあるんだろうな。
この冊子作りに関わった人達の笑顔が見えてきそうな、充実の内容です。

私もほんのちょこっとだけ、文章書かせていただきました。
素顔をさらけだしてます。(←ウソ)
どこにいるか見つけてくださいまし。

一般の書店では入手できません。
取り扱い店は、豆パン屋アポロさん、南果さん、sisiさん、風草木さん、夢キューブ内のパステルレコードさんなどなど。
書ききれませんが、20店舗ほど。
ネット販売もされています。
くわしくはbagelさんこやたよりへ。
智林堂には置いておりませんので、ご了承ください。
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by nara-chirindo | 2008-06-26 23:19 | 私物本

女子の古本屋

とうとう、私のもとへ!
先日から探していた本をあるお方から譲っていただきました。
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これこれ。
岡崎武志著『女子の古本屋』です。
かわいい表紙ですね。

じめつく天気のせいか、今日は店がとっても暇だったので、店番中に一気に読み終えました。
13人の女性古書店主列伝。
いや〜充実してましたよ。
女子とくくってあっても、当然ひとりひとりまったく違う経緯でまったく違うお店をやっていらっしゃるわけで。
興味深いお話のオンパレード。
皆さんに共通しているのは、
紆余曲折を経て、でも最終的に水が流れるように自然な形で古本屋にたどりついたということ。
ひと儲けしてやろうというギラギラした考えで始めたのではないこと。
何より、この仕事が好きで苦にならないこと。
でしょうか。

お客さんや同業者に鍛えてもらいながら、本と人とのめぐりあいに立ち会う日々。
不思議なぐらい、ひろがってゆくご縁。
それがどれほど幸せなことか、私には実感できます。
良い本でした。
お譲りいただいたnaraphotoさん、ありがとうございました。
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by nara-chirindo | 2008-06-22 20:01 | 私物本