古都奈良の古本屋 智林堂書店のブログです。店主代理が綴る、本と人との一期一会な日々♪      近鉄奈良駅から徒歩5分ほど、もちいどの商店街内。不定休。11時から18時半頃。0742-24-2544


by nara-chirindo
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カテゴリ:店主代理おすすめの一冊( 79 )

さて先週土曜日より始まっていますね。
奈良国立博物館にて、第61回正倉院展。
なんだか年々人気が高まっているように思うのは気のせいでしょうか。
土日は言うに及ばず、平日でさえもお昼頃は長い長い行列がずら〜り。
順番がきてやっと中に入ることができても、あの混み具合ではゆっくり鑑賞していられないのでは。
なんだかそれではもったいないですよね。。。
夕方あたりならわりとすいている場合もあるそうですよ。

ではでは毎年この時期恒例、正倉院関連本のご紹介を。
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目録は多数あります。表紙写真も美しい。
バックナンバーを揃えたい、買い忘れた年がある、そんなかたに。
¥800
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英語版目録もあります。
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ちょっと本格的に、学術本なども。
『正倉院文書整理過程の研究』西洋子著 ¥6000
『正倉院』杉山二郎著 ¥2000
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もっと手軽に正倉院のアウトラインを把握したいなら、写真も豊富な「太陽」シリーズで。
¥1000

そして、去年もご紹介しましたっけね。
真打ちです。決定版です。あの大物です。
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『正倉院宝物 染織 上下』¥18000
『正倉院宝物 北倉/中倉/南倉』¥25000

どのくらい大物なのか・・?
前に掲げた文庫本と比較してくださいまし。
まあこれだけデカいとですね、そう簡単には売れてくれませんね。
しかし世にあれだけの正倉院ファンがいらっしゃるわけですから。
あの宝物の数々を自室でじっくり眺めてみたいというかたも多いはず。
そんなあなたに、ぜひ。
お待ちしております。

明日31日(土)、11月1日(日)、3日(火)の3日間は交通規制が実施されるようです。
奈良公園付近は相当渋滞すると思われます。
お車は避けられたほうが賢明かと。
社会実験ということで無料周遊バスが走るそうですので、こちらをぜひご利用ください。
昨年、私も乗ってみました。
無料&10分間隔運行ということで、気ままにひょいと途中下車できるのがいいんです。
さらに普段のバスとは全然違うルートを走るので、地元民にも新鮮でなかなか楽しかったのです。
一回限りの企画で終わらなくてよかったよかった。
今年も乗りにいくつもり。
今はまだ年に一度の実験段階ですが、いずれ奈良観光の形として定着すればいいですね。
春日大社の森を切り開いて巨大駐車場を新設するなんて案よりも、よっぽど評価できると思います。
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by nara-chirindo | 2009-10-30 22:30 | 店主代理おすすめの一冊

おすすめ本 堀辰雄編

本日9月15日、朝日新聞奈良版の記事によりますと。
なんだかまた奈良で映画の撮影をしているんですってね。
来年5月公開予定の「聖家族〜大和路」。(公式ブログはコチラ
主演はお笑いコンビ「ラーメンズ」の片桐仁さんだそうな。
・・・えっと、すみません。どなた??
失礼な。
お笑い界(以外にもいろいろ)オンチな私が知らないだけですわね。

「聖家族」「大和路」といえば原作は堀辰雄。
堀辰雄といえば奈良にもゆかりがあるということで、智林堂にもけっこう揃ってますよ。
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↑このあたりはそう珍しいものではないですが。
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『大和路・信濃路』昭和29年初版 ¥2000
初版はちょいとだけレアかも?
大和路の写真は入江泰吉です。
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こっこれは『聖家族』、ペン書き直筆サイン入り!?
いえいえ。
それだとえらいことです。
50万円以上の値がつきます。
こちらは名著復刻版というやつでございます。¥500なり。
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綴じ方までもそっくり復刻。
ピリリと切り開いてお読みください。
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全作品を網羅したいあなたには『堀辰雄全集』全11冊¥25000を。
さ、これで完璧ですね☆

映画のほうはどんなストーリーになっているのでしょうね。
今後も興福寺、新薬師寺、浄瑠璃寺、広島、静岡などで撮影されるそうです。
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by nara-chirindo | 2009-09-15 22:04 | 店主代理おすすめの一冊
「昭和の良寛さん」とも呼ばれて慕われた、元東大寺別当・華厳宗管長の清水公照師。
公照さんの本については以前にも書いたことがありますが。
今回は色紙がまとめて入荷しましたのでご紹介を。
お値段はそれぞれですのでお問い合わせくださいませ。
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お水取りものはやっぱり多いですね。
人気もありますし。
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わぁ、なんかかわいいんですけど。。。
動きのある感じがなんとも、ねえ。

そして店主の一番のお気に入りはこちら↓
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「これ、なんでかしらんけど好きやねん」ですって。
へえ。本人にはわからないんだ。
理由はあきらかですわ。
だってどう見ても、
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店主の愛犬、フレンチブルのD君にそっくりやんか・・!
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by nara-chirindo | 2009-07-08 21:42 | 店主代理おすすめの一冊
建築関係の本がまとまって入りましたのでご紹介いたします。
建物探訪的なものから、建築を学ぶ人のための専門書まで。
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古民家の再生なんて、今は興味のあるかた多いのでは。
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「建築雑誌」は1冊100円の大盤振る舞い♪
創刊号から揃っているわけじゃないのでバラ売りです。
こうやって積み上げると、一定の年度ごとに装丁がごろっと変わっているのがわかって面白いです。
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アメリカやらパリやら、外国の建築ガイドも。

そして真打ちは、店主もおすすめのこちら。
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ブルーノタウト全集第3巻「美術と工藝」¥3000
第5巻「建築論集」¥2000 昭和18年

ブルーノ・タウトはドイツを代表する世界的建築家。
京都、仙台、高崎などに3年間滞在、日本の建築美と伝統文化の素晴らしさを世界に紹介する著作を数多く著し、後進の建築家たちに大きな影響をあたえたそうな。

この本の見開きにはタウトの描いた小さなスケッチが数点。
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このハンコにご注目〜。
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「多う登」・・・たうと!
こんなハンコを作らせていたなんて、おちゃめじゃないですか。
タウトさん、かわいらし。
ここが私の一番のツボでした☆

ところで東京には、建築本だけをあつかう専門の古本屋さんがあるのだとか。
もちろんそんなお店にはおよびませんが、こうしてみると結構いろいろありますね。
本の大きさがばらばらなため、置いてある場所もばらばらになっております。
おっここにも、あそこにも、と。
楽しく探してみてくださいませ。
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by nara-chirindo | 2009-06-10 22:17 | 店主代理おすすめの一冊
バーズアイ。
鳥瞰図。
好きな言葉です。
上空から見おろした図、では同じ意味でも雰囲気が出ないんですよね。
鳥、というのがいい。
風を感じてスイスイと飛びながら、ふと下界にも目をやっている感じ。

まさにそんな気分にさせてくれる地図があります。
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「石原正のバーズアイマップ3 奈良絵図」¥400

俯瞰法で書かれた名所絵図は江戸時代に大流行しましたので、その頃のものは目にする機会もあると思うんです。
でもこちらは現代。それも、1978年の奈良。
約30年前の奈良の絵地図。
かえって珍しいのではないでしょうか。
今現在とそんなには変わっていないようで、やっぱりこまかいところがちょこちょこと違う。
それを見つける面白さ。
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東大寺二月堂の良弁杉は今よりだいぶ小さいですね。
(そう、木の大きさまで本物通りに書いてあるのです!)
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鹿苑にはちゃんと鹿の姿が。
よくよく見れば若草山や浮見堂では楽しそうに遊ぶ人達なんかも。
ルーペで丹念に見ていけば、笑う木があったり、作者のおまけが発見できるそうですよ。
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春日大社はこんなにも森の中というか山の中というか。
若宮社はさらに緑に埋もれています。

縮尺が正しく/地図としても使用でき/絵画としても鑑賞に耐え/家並の大きさも正確で/木立や街路樹の数もそのまま/森の樹木の種類や本数も書き分け・・・というのですから、並大抵の仕事ではありませんね。
ご自分のおうちや卒業した小学校など、見つけて楽しんでみませんか。
グーグルマップより面白いかも??
範囲はJR奈良駅〜ドリームランド〜若草山〜奈良教育大学あたりで囲まれた四方です。
ちなみに私の家はぎりぎり外れていました。残念。

実は昨日、久しぶりに高円山へ登ってきました。
キツい道中ですが、大文字の火床まで登れば一気に視界がひらけます。
山行の様子は同行者さんが近日中に書いてくださることでしょう。(と、丸投げしてみる)
鳥のように、高いところから眺める奈良。
これが自分の暮らす街なんだなあと、愛おしさがこみあげてきたりして。
眼下にひろがる奈良パノラマを堪能しつつ、この地図のことを思い出していました。
持って登って重ねあわせてみたら良かったですね。
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by nara-chirindo | 2009-06-03 19:40 | 店主代理おすすめの一冊
皆さまそれぞれにきっと、馴染みの電車ってありますよね。
私の場合はなんといっても近鉄電車です。
子供の頃からほぼ近鉄オンリーで育ったためか、日本中どこでもこの電車が走っていると思っていたもんです。
けっこういい歳になるまでそう信じてました。
世間知らずめ。。。
いまだに、近鉄以外に乗るというのは私にとってはよっぽどの遠出。
行動範囲せますぎですわね。

で、何を言いたいのかといいますと。
近鉄関係の本が智林堂に入荷しました!
探していらっしゃるかた、多いのですよ。
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『私鉄の車両』
かつて私鉄ファンから絶大な支持を受けながらも絶版となったシリーズ。
復刻版も出ていますがこれは保育社の元版です。
第1巻と13巻が近鉄、2冊セット¥1800です。
あとはバラ売りで¥500〜¥800。
全24巻のうち、5阪急電車/6西武電車/21阪神電鉄/24東武電車のみ抜けています。
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馴染みの電車、ありましたか?

もうひとつ近鉄本。
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カラーブックス『日本の私鉄 近鉄Ⅱ』¥500。
あの車体の微妙な小豆色は「近鉄マルーン色」というんですって。
そういえば昔は白とのツートンじゃなくて、赤一色でしたよね。たしか。
謎の鮮魚列車についてもちょこっと書かれています。

私と同じく、電車と言えば近鉄!というかたにぜひぜひ。
臨時休業中の智林堂ですが、あさって日曜日はあいてますよ〜。
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by nara-chirindo | 2009-05-29 21:38 | 店主代理おすすめの一冊
模型やプラモデルの組み立てが好きだというのは男性に多いように思いますが、なぜなんでしょうね。
私も細かい作業は嫌いじゃないんですけれど、そちら方面はあまり経験したことがないです。

そんな私でも、面白そう!と興味をひかれた本がこちら。
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『模型 薬師寺東塔』宮上茂隆 1986年 ¥2500
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ページごとに塔の部品が印刷さていて、カッターで切り取り接着剤で組み立てていく、と。
こまかいですね〜。
かんなり根性がいりそうですね〜〜。
こういうとこでB型気質の出る私は、のりしろなんかをキチッと折らずに適当に進めちゃって、出来上がりでツケがきてぐらぐら、というパターンだろうなあ。

でもやりだしたらどっぷりはまってしまいそうな気はします。
なんせ、本物の塔の構造が理解できるらしいですからね。
帯に「薬師寺の大工さんにも買わせたい」とあるほどです。
仕上げには般若心経を写経して心柱に納め、塔に魂をこめるという凝りよう。
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予備部品として、なんとお坊さんまで??

「凍れる音楽」「現存する最も美しい木塔」とも評される薬師寺東塔。
ファンのかたも多いことでしょう。
もうじき平成の大修理が始まって、しばらくお姿が拝めなくなることですし。
縮尺75分の1・全高47センチの精巧なミニチュアを自分の手で作り上げて、心ゆくまでためつすがめつ。
いかがでしょう。
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by nara-chirindo | 2009-04-05 23:16 | 店主代理おすすめの一冊

おすすめ本 紀行もの

智林堂の店主は旅が好き。
・・・あ、もういいですか。すみません。
この出だし、3回目ぐらいでしたね。

そんな店主ですので、智林堂には海外紀行の本がたくさんあります。
ひと棚ぎっしり占領して、さらにじわりじわりと増殖中。
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アイルランド、トルコ、ミクロネシアなどなど、ちょっと珍しいものも。
もちろんドイツやフランス、イギリスなどのメジャーどころもいろいろ。
最近はパリ本がまとめて入りました。
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単なるガイドブックではなく、眺めているだけでも楽しめるような。
イラストや写真の多いカラフルな本。
背表紙なんかもちょいとおしゃれ。

旅行の予定があろうとなかろうと、遠く離れた地の暮らしぶりを知るのは興味深いことですね。
そしてひとつでも心に残るエピソードと出会えたなら、いつの日か実際にその場所を旅した時の感慨も違ってくるというもの。

今のところ海外旅行の予定はこれっっぽっちもない私ですが、店番の合間にパラパラとめくってみては妄想にふけっております♪
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by nara-chirindo | 2009-03-30 22:06 | 店主代理おすすめの一冊

おすすめ本 志賀直哉編

雨ふる金曜日。
本日は臨時の店番でした。
そのわけは、店主が昨日から城崎へ出かけていたから。
いいな〜温泉。
いいな〜カニ。
奥さんのお誕生日&結婚記念日&ホワイトデーを兼ねて(兼ねすぎ?)の小旅行。
意外と愛妻家の店主なのであります。

というわけで、城崎つながりの志賀直哉本などをご紹介。
まずは『城の崎にて』から。
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棚にないなと思ったら、店主が持っていってたんですって。
名湯ガイドと一緒に。
商売柄、そういう時のそういう資料には事欠きません。
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『留女』『万歴赤絵』『小僧の神様』『大津順吉』¥100〜¥400。
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『大津順吉』は復刻版で、ページ上辺がつながっています。
自分できれいに切り開いて読むスタイルのもの。
店主いわく、ヨーロッパのほうでは今でもこういう綴じ方の本があるのだとか。
他、店外在庫に志賀直哉全集(¥15000)もあります。

恥ずかしながらそうたくさんも読んでいないのですが、志賀直哉の文章は端正だなと感じます。
こてこて飾ったり、どろどろと情にうったえてくるようなところがなくてす〜っと読めますね。
ま、個人的にはどろどろも嫌いじゃないんですけれどね。
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さて今回のおみやげ。
これがほんとのカニかまぼこ。
おいしそうです。
今夜はこれで日本酒でもいっちゃいましょうか♪
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by nara-chirindo | 2009-03-06 19:18 | 店主代理おすすめの一冊

おすすめ本 お水取り編

3月ですね♪
お天気もよく、人出のぐんと増えた奈良。
今日からいよいよ東大寺二月堂のおたいまつが始まります。

この時期ならではのこんな本をご紹介。
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『お水取り 修中繪日記』清水公照 昭和47年 限定版 ¥6000
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献署・識語入り。

実感のこもった絵日記ですよ〜。
第208世東大寺別当の清水公照師。
この本が書かれた時点で、すでに22回も参籠されているそうですから。
余裕がおありです。
厳しい修行にはちがいないのだけれど、その中でもホッと息をつく瞬間があったり、失敗もあったり。
籠りの僧たちの間にはちゃんと温かい交流があるのですね。
どんなキツいものなんやろ、と想像するしかない私達を、安心させてくれるようなやわらかい文章です。
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書も絵もおおらか。

東大寺に生きる者にとって、お水取りに参籠するということはお勤めでもあり喜びでもあるのですって。
練行という耐寒訓練の厳しさはあれど、火をもてあそび、シコを踏んで、童心にかえる面白い行法なのですって。
最終日にはやれやれと思いながらも、また来年までと名残惜しさに胸がつまるのですって。
実際に籠ってこられてのお言葉ですから、深いですね。

公照さんの書かれた本は他にもたくさんあります。
そのほとんどに署名が入っています。
文字そのままにおおらかに、乞われれば気軽に書いてさしあげるお人柄だったのでしょうね。
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色紙もありますよ☆
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by nara-chirindo | 2009-03-01 18:19 | 店主代理おすすめの一冊