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古都奈良の古本屋 智林堂書店のブログです。店主代理が綴る、本と人との一期一会な日々♪      近鉄奈良駅から徒歩5分ほど、もちいどの商店街内。不定休。11時から18時半頃。0742-24-2544


by nara-chirindo
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古本屋的悪夢

30代ぐらいの男性のお客さん。
5冊ほどの文庫本をレジに持ってこられる。
値段をチェックしようとして、絶句。
冷や汗がたらり。
値段が書いてない?付け忘れ??
慌ててパララララ・・とめくると、あったあった数字が。
でも「98」「504」とか、そんな半端な値段はうちでは付けるはずなし。
他のページは?
「76000」!?
文庫本でその値段!ありえん。
とりあえず他の本を先に、と思ったら全部が全部そんなの。
ひぃ〜どうしよう〜〜。
この場で適当に値付けするしかないけど、なんだかすごく古本に詳しそうなお客さん。
そしてなんだか評価が難しそうな本ばかり。
納得してくれるのか??

・・と、今朝はそんな夢を見て目が覚めました。
いや〜あせったあせった。
私にとっては悪夢でありました。

仕入れた本に値段を付けるのはとっても重要な仕事なので、店主が全部ひとりでやっています。
で、そのお値段がどこに書いてあるかと言いますと、店によって流儀は違いますが智林堂では基本的に最終ページ上部に記入してあります。
古本屋的悪夢_d0105133_2113913.jpg
こんな感じ。
たかが数字といえども各店のクセが出るもので、買い取りなどで巡り巡ってきた時に、おっこれは◯◯書店さんの本、とわかることもしばしば。
智林堂の常連さんがたは、たぶん店主のこの文字にすっかり馴染んでくださっているはず。
私ももちろん、もうすっかり見慣れた字です。
でもそこにあるはずの文字が書いてなかったとしたら・・困りますね。
まだまだ修行中の身、適正値段をパパッと付けられるほど古本道を極めておりませぬ。
どうか正夢になりませんように!
by nara-chirindo | 2009-10-11 21:38 | 智林堂にて