図書館本『1950年のバックトス』
2008年 08月 21日
北村薫ファンだからこそ。
ここ数年は、あら?おかしいな??と思っていたわけです。
スランプなのか、方向性を転換しちゃったのか、と。
だから、これを読んで少し安心しました。
『1950年のバックトス』 北村薫
1995年から2007年までの短編&掌編集です。
やっぱりこの中にも、あらら??という作品は混ざっているのですが、さすが!と嬉しくなるものの方が多いのです。
23編もあるので、味わいはいろいろ。
私は「包丁」「真夜中のダッフルコート」「昔町」「洒落小町」「凱旋」「1950年のバックトス」「林檎の香」などが好み。
派手さはないけれど、後々まで心に残る印象深いアイディア。
くふっと軽く笑わせてくれるユーモア(駄洒落あり)。
北村作品ならではの、優しさ。
特に表題作の「1950年のバックトス」。
少年、母親、おばあちゃん。そして野球。
野球には全然くわしくない私にも確かに見えた、鮮やかな一瞬。
見事です。
本当は長編でじっくり堪能したい、北村薫。
今後復調してくれることを楽しみにしつつ。
星3つで!☆☆☆
ここ数年は、あら?おかしいな??と思っていたわけです。
スランプなのか、方向性を転換しちゃったのか、と。
だから、これを読んで少し安心しました。
『1950年のバックトス』 北村薫
1995年から2007年までの短編&掌編集です。
やっぱりこの中にも、あらら??という作品は混ざっているのですが、さすが!と嬉しくなるものの方が多いのです。
23編もあるので、味わいはいろいろ。
私は「包丁」「真夜中のダッフルコート」「昔町」「洒落小町」「凱旋」「1950年のバックトス」「林檎の香」などが好み。
派手さはないけれど、後々まで心に残る印象深いアイディア。
くふっと軽く笑わせてくれるユーモア(駄洒落あり)。
北村作品ならではの、優しさ。
特に表題作の「1950年のバックトス」。
少年、母親、おばあちゃん。そして野球。
野球には全然くわしくない私にも確かに見えた、鮮やかな一瞬。
見事です。
本当は長編でじっくり堪能したい、北村薫。
今後復調してくれることを楽しみにしつつ。
星3つで!☆☆☆
by nara-chirindo
| 2008-08-21 23:47
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